石井聖子、11年ぶり新曲
偉大な母のDNAを受け継ぐ女性シンガーが、
11年ぶりの新曲を世に送り出す。
石井は1996年にシンガー・ソングライター、
岡本真夜(37)のプロデュースでデビュー。
“ラテンの女王”と呼ばれ、女優として
カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作「楢山節考」の
怪演で知られる母、坂本はパンチの効いた声の持ち主だったが、
一人娘は澄んだ歌声で魅了した。
その後、石井は皮膚科医の父の仕事を手伝い、
2000年の「DOOR」を最後にシングル曲の発売がストップ。
03年からは化粧品の開発、販売が本業となり、
たまにライブハウスのステージに立つ程度だった。
が、胸の内に秘めたシンガー魂は再び、
沸々とわき上がる。昨年の冬、本格的な歌手活動再開へ向け、
八代亜紀のヒット曲「舟唄」などを手掛けた浜氏と話し合ったところ、
巡り合ったのが「この…駅で」だった。
歌謡曲調のメロディーに乗せ、駅の改札口で愛する人を
待つ女心を歌った同曲。
97年4月に直腸がんで亡くなった大津さんが病床で綴った詞に、
見舞いに訪れていた浜氏が曲をつけ、
同年9月に浜氏自らが歌って発売したアルバム「10$の純情」に収録された。
高橋真梨子の「for you…」、徳永英明の「輝きながら…」などを
ヒットさせた大津氏の、まさに“遺作”。
これまで浜氏以外が歌うことはなかったが、
石井の「歌謡曲を歌いたい」という熱意が心を動かし、
初のシングル化が決まった。
石井は「11年ぶりに素晴らしい曲に出会えて、
そしてリリースさせていただける幸運に感謝しています」
と喜びのコメント。
続けて「歌も命と同じく、誕生してたくさんの方々に愛されてこそ、
成熟していくもの。そんな歌を大切に育てていける
シンガーになれるように頑張っていきたい」と意気込んだ。
隠れた名曲とともに、復活の道のりを歩む。
by a19750601 | 2011-05-07 09:17