柳ジョージ急死…糖尿病悪化
「雨に泣いてる…」のヒットで知られるロック歌手、柳ジョージが
12日に死去していたことが分かった。63歳だった。
ブルース調の独特のしゃがれた歌声で幅広い世代を魅了。
伝説のグループ「柳ジョージ&レイニーウッド」を率いて一世を風靡し、
俳優、高倉健ら芸能界にもファンが多かった。
代表曲「雨に泣いてる…」の哀愁を帯びた男くさい歌声が印象的だった
あの魅力のオンリーワンボイスは、もうライブでは聴けない。
関係者によると、柳さんは持病の糖尿病が悪化し、
数年前から腹水のたまる病気で入退院を繰り返してきた。
数週間前から集中治療室(ICU)に入って治療を受けていたが、
12日に容体が急変。夫人に看取られ、天国に旅立ったという。
13日に密葬で葬儀・告別式が営まれ、
14日に遺族が死因などの詳細を発表する予定。
4月13日に行われたFMヨコハマ主催のライブイベント出演が、
最後の仕事だったという。
親しいアーティストの1人は
「柳さんは昔からお酒が好きで、肝臓や膵臓が弱っていた。
数年前会ったときは痩せていて心配していたんです…」
と肩を落とした。
6年前、サンケイスポーツのインタビューで柳さんは
「昔のようにガンガン飲まなくなり、ウイスキーよりももっぱら芋焼酎。ただ、今でも晩酌はしないと気が済まない。スタッフから怒られるんですけど」と健康に気を遣うようになったことを明かし、「体が続く限り、生涯現役でやれたら幸せかな」と話していたが…。
柳さんは1975年にロックバンド「柳ジョージ&レイニーウッド」を結成し、
77年に「祭ばやしが聞こえる」で脚光を浴びた。
78年、セカンドアルバム「WEEPING IN THE RAIN」のアルバムタイトル曲が、
萩原健一(61)の主演ドラマ「死人狩り」のテーマ曲に。
同曲の英語詞を日本語詞に変えてシングルカットした
「雨に泣いてる…」がヒットして、大人のロックバンドとして人気を博した。
その後はソロとして活躍し、
フジテレビ系「夜のヒットスタジオ」など数々の音楽番組にも出演。
高倉健が90年ごろ、柳さんのディナーショーに姿を見せ、
「以前から聴いていました」と上等なシャンパンを贈った話はあまりに有名だ。
2005年には24年ぶりにレイニーウッドを再結成。
歌手の前田亘輝(46)、タレントの志村けん(61)とも親交があり、
熱烈なファンも多かったことで知られる
シャイな性格だが、日本のロック界に確かな足跡を残した骨太のロックアーティストだった。
by a19750601 | 2011-10-13 23:28 | 哀