高田万由子、暴力
女優・タレントの高田万由子が、
6歳になる息子からの暴力に悩んでいると打ち明ける。
高田は東京大学文学部在学中から「高学歴タレント」のパイオニアとして活躍、
1999年にはバイオリニストの葉加瀬太郎氏と結婚し、
現在は13歳の娘、6歳の息子の教育と芸能活動を両立している。
理想的な母親といったイメージの高田だが、
芸能人の悩みを相談員が解決するという同番組で
「息子が暴れん坊すぎ。言うことを聞かない。ワル!悪いの!」と話し、
息子の素行に悩んでいることを明かしている。
高田が「ダメって言ったことをやるのが好き」という息子は、
注意しても全く話を聞かず、すぐに暴力を振るうという。
また、空手を習っているため力が強く、
「叩かないで欲しい。力があるから叩くと痛いんですよね」と、
その暴力が深刻であると訴えた。
一方で、13歳の娘については
「天使ちゃんなので全然大丈夫。」「右を向けと言えば右を向く。
空気もよめるし、勉強もちゃんとしてくれるし、
性格もいいし、問題がない子なので」と語り、ベタ褒め状態だった。
番組が、2人以上の子どもを持つ母親100人に調査を行ったところ、
その30%が高田同様に、「兄弟の違いに悩む」と
いう悩みを抱えていたという。
心理学者の諸富祥彦氏は「子どもの心を一番ねじまげる言葉は
『兄ちゃんは良いけどお前はダメだな 姉ちゃんは
頑張っているけどお前は頑張れないな』」と話し、
子どもたちを比較していることが素行の悪さにつながっていると主張したが、
高田は「本人たちの前では比べてない」と納得行かない様子。
恋愛カウンセラーの羽林由鶴氏が、やんちゃな男の子を育てた経験から
「叩かれたら本気で泣いてみたらいい」という意見を出しても
「泣いてもまた殴ってきそう」と話し、
息子との問題を解決することが容易ではないことをうかがわせた。
また、高田が不安になっているのは、息子の暴力を振るう姿だけではないという。
発言についても
「ちょっと嫌な事があると『これは殺す』とか『これは刺す』とか、
わりと危険なことを言うんです」と語っており、危険な言葉が息子の本質で、
将来DVのような犯罪を犯すのではないか、と恐ろしい気持ちになるというのだ。
こういった恐怖心を持つ高田に対し、
心理カウンセラー・心屋仁之助氏は「子どもを信じてあげて欲しい。(犯罪者に)なったら
子どもの事嫌いになる?」と問いかけた。高田は「いや...多分ならないと思います」と
即座に否定したものの、「4つぐらいの時かな、本当に言う事をきかなくて、
本当に嫌いになりかけたんですよ、息子を。気持ちがいかなくなった」と、
過去には嫌いになりかけたことを明かしている。
当時、それがよくない状態だと思った高田は「まず、
この子を怒るのをやめてみようと思ったんです。
一切怒らないで、全部我慢してみよう」と、
自分なりに対処したのだとか。
その後、どこへ行くにも息子を連れて行き、
一緒にいる時間を増やしたところ、「かわいい」と
思えるようになったのだという。
並み居る相談員のアドバイスにも、
なかなか不安をぬぐいきれない様子の高田だったが、
心屋氏の「『やめて』と言うとやるなら『やっていいよ』と言えばいい、
やるなと言われ続けると人はやりたくなる」
「暴力や力の強さもその子の一部。その一部が全部になると思って、
全否定している」という言葉には、
しばらく納得した様子を見せた。
「東大ママ・高田万由子の家族がもっと幸せになる24のヒント」なる
本を高田が出版したのは、まだ娘しか生んでいない2005年。
その翌年生んだ元気すぎる息子にここまで悩まされるとは、
当時の彼女は思いもよらなかっただろう。
今回の番組で、息子との問題を解決するヒントをつかむことができただろうか。
by a19750601 | 2013-05-30 22:23