審理が事実上終結=弁護側、苦しい反証-男性連続不審死・鳥取地裁

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鳥取県の男性連続不審死事件で、2件の強盗殺人罪などに問われた

元スナック従業員上田美由紀被告(38)の裁判員裁判は、

証人尋問が全て終了。最後のヤマ場となるはずだった被告人質問では、

同被告が黙秘する見通しとなり、事実関係に関する審理は実質的に終結した。

弁護側は「真犯人は被告と同居していた男性(49)だ」として

同罪を全面的に否認しており、直接証拠がない中、

裁判員らが法廷証言の信用性をどう判断するかが注目される。


検察側は、上田被告が借金返済などを免れるため、

被害者2人に睡眠薬を飲ませ、海や川で相次いで溺れさせて殺害したと主張。

弁護側は「元同居人の男性が一人でやった」と真っ向から反論している。

公判は15回を数え、検察側証人として出廷したのは

捜査に当たった警察官や薬物の専門家ら12人。

いずれも「上田被告は警察の動きを気にしている印象だった」

「被害者から検出された睡眠薬を飲ませても、

肩を貸して歩かせることは可能」など

検察側が描く構図に沿って証言。

元同居人男性も「トラック運転手=当時(47)=が行方不明になった直後、

被告は全身がずぶぬれだった」と述べた。


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検察側はこのほか、電器店経営者=同(57)=が殺害されたとされる時間帯に、男性が別の場所にいたことを示す防犯カメラの映像などを裁判員らに提示した。

弁護側は、男性への反対尋問で、捜査段階からの変遷などを指摘し、証言の信用性を突き崩そうと試みた。「記憶が曖昧です」との発言を引き出す一幕もあったが、時刻や場所など客観的事実と合致する証言はほぼ揺らぐことはなく、決定的なダメージは与えられなかった。

弁護側は25日の公判で、「立証は十分」として被告人質問を行わず、黙秘権を行使すると表明。被告が事件の詳細を語る機会は失われた。今後、遺族が意見陳述し、11月5日の論告求刑、6日の最終弁論を経て12月4日に判決が言い渡される。

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by a19750601 | 2012-10-29 16:15